15日間は10年間のラーメン修行にも等しいと感じました!
第15期 Hさん(USA)
食の道場での日々はラーメンに対する意識をすごく変えさせられた15日間でした。
日本を離れて数十年、関東出身の私にとって「ラーメン = 醤油ラーメン」が基本でした。
卒業式前日に一般のお客様を招いて生徒各々のオリジナルラーメンを作り、お出しする。
海老塩ワンタン麺、鶏白湯醤油、豚骨味噌などなど、バラエティにあふれていました。
当然と言えば当然ですが、今の日本人の若い世代を中心に、濃厚なスープを好み、クリーミーで主張のある味を好むようになったことがわかりました。
人々の嗜好性の変化、現在のラーメン界から次から次へと出てくるクリエイティブなラーメン。
進化し続けるラーメンの今後が楽しみになった日々でした。
当初から私が作りたいラーメンは、昔ながらの懐かしい醤油ラーメンでした。
無類のラーメン好きではありますが、作ることに関しては全くの素人。
この教室の初日に渡された質問表の中のひとつの項目の中に、「どんな油を使ってみたいですか?」とありました。
頭の中は「油?」「脂?」「ラーメンってスープ、たれ、麺じゃないの?!?!」
その後の授業の中でラーメンのひとつの重要な構成要素として油=香味油があること、ラーメンは香味油によって一段も二段もグレードアップすると知りました。
アメリカに在住する私にとって現地では手に入らない食材もあるでしょう。
その土地でしか手に入らない食材も使ってみることが自分自身の課題の一つです。
旨味のバランスをポイントに、素晴らしい食材のハーモニーを一杯の丼の中で奏でることができたら最高です。
そして調理のタイミングと丼の中のバランスを心がけ作り始めたいと思っております。
ネットで検索し、15日間の合宿型のラーメン実践教室に興味を持ちました。
ラーメン界のカリスマ的存在である石神塾長を始めとする充実した講師陣。
その謳い文句に、全く偽りの無いことがわかりました。
誰もが思うでしょう、「えっ、僅か15日間で何か出来るのか?」と。
当然、自分自身もその一人でした。
しかし、初日の講義に始まり、直ぐに実技の指導、とにかく内容の濃い最初の4日間が過ぎ、5日目で既に自分自身でスープの仕込みからタレ、香味油を作り、盛り付けに至るまで行い、一杯のラーメンを完成させる。
参加者全員でお互いに試食をすると、「えっ旨い!」と驚くレベルでした。
15日間は10年間のラーメン修行にも等しいと感じました。
感謝しています。
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